Inter BEE 2021

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Special 2022.10.17 UP

幕張で、メディアの未来とCONNECT!〜INTER BEE CONNECTEDセッション紹介〜

境 治 Inter BEE 編集部

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昨年のハイブリッド開催を経て、今年は幕張で大規模にリアル開催となったInter BEE。放送と通信、そしてビジネスとのCONNECTをテーマとする特別企画INTER BEE CONNECTEDも、2年間オンラインでのセッションだったが、今年は幕張のステージを使ったリアル開催が中心となる。
5月11日付のMAGAZINEでお伝えした通り、今年のINTER BEE CONNECTEDは私、境治が主査となりボードメンバーを一新。NHK文研の村上圭子氏には引き続き残ってもらい、フレッシュな新メンバーとしてTBSテレビ・高澤宏昌氏、ABEMAのプロデューサー郭晃彰氏、マル研の幹部の一人でもあるTVQ九州放送の永江幸司氏、海外動向に詳しいテレビ業界ジャーナリスト・長谷川朋子氏が参加した。6人で練りに練ったセッションについてここで紹介したい。
(メディアコンサルタント・境治)

11月7日、9日から配信して事前に盛り上げる2つのプレセッション

今年はリアル開催が中心と書いたが、2つのオンラインセッションを会期前から配信する。1つは「Videographerが拓く新しい映像制作」と題して、映像制作の最先端の動きに注目するセッション。デジタル一眼を手に自分で撮影・編集もこなす、Videographerのスタイルを紹介する。もう一つは、「”インフォメーションヘルス”時代の報道」をテーマに、デジタル時代の報道のあり方を議論するセッション。ネットでの報道に挑むテレビ局員たちに、「ひるおび」のMCを務めてきた恵俊彰氏も加わる。それぞれの議論でInter BEEを幕張での開催前から盛り上げるセッションだ。

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16日は海外のコネクテッドTV動向をテーマにした基調講演

幕張での最初のセッションは、基調講演として「コネクテッドTVとリニア配信サービスの最新海外事情」をお届けする。コネクテッドTVはFASTと呼ばれる無料のリニア配信サービスと共に注目され、頭打ちしつつあるNetflixなどのSVODに代わり米国で著しい発展を見せている。海外事情に詳しい登壇者のお二人は、これらの現象から、放送とは何か、メディアとは何か、という本質が見えていると話す。欧米のトレンドから注目すべきポイントを探る。企画担当はボードメンバーのTBSテレビ高澤氏で、議論のアウトラインを作成しモデレーターはNHK文研・村上圭子氏に託した。村上氏は翌日のIPTV ForumのコネクテッドTVセッションのモデレーターでもあり、両方の聴講で理解がより深まるだろう。

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17日はメディア生活、メディアとスポーツ、メディアの課題に迫る3セッション

恒例となった電通・奥律哉氏がコーディネートするセッション。ビデオリサーチとの連携によるソーシャル・シークエンス分析の最新結果から、ようやく見えてきた、コロナ後の人々のメディア生活の行先を披露する。毎年人気が高いので、早めの聴講予約をお勧めしたい。スポーツ放送の最新動向を多角的に語るセッションも用意した。今年はABEMAがサッカーW杯を配信するように、スポーツと放送の関係も変化している。それぞれのスタイルでスポーツの新しい伝え方、見せ方を追求しているパネリストとモデレーターが登壇。結論が読めない、エキサイティングなセッションになりそうだ。
この日最後のセッションは「誰一人取り残さない」がキーワード。SDGsを掲げる番組やキャンペーンを頻繁に目にするようになったが、メディアは社会課題解決に本当に貢献できているのか。難しい題材だが、放送業界に限らず集まってもらい、この結論が見えないテーマを話してもらう。CONNECTEDボードメンバーからも村上氏と郭氏が議論に参加する。深く、でも前向きなセッションを期待したい。

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18日は海外、ローカル、クリエイターの3つをテーマにしたセッション

最終日も盛り沢山なセッションが並んでいる。海外テーマでは、世界一ホットなコンテンツ大国となった韓国をテーマにする。彼らのIPエンタメに学び、彼らとつながることが今後の日本の成長をもたらすだろう。そんな視点で実際につなぎ、生み出すことに関わる3名の方々が登壇。モデレーターはCONNECTEDボードメンバーでセッションを企画した長谷川氏が務める。
CONNECTEDではローカル局もテーマの一つの柱としてきたが、今年は視点を外からに変えてお届けする。ローカル局を見つめ、付き合ってきた外部の皆さんに集まってもらうセッションだ。ローカル局は地域で役割を果たせているのか、そしてこれからの時代に求めているのは何か。不満と期待を語ってもらう。モデレーターはやはりCONNECTEDボードメンバーで自らもローカル局の一員である永江氏が奮闘してくれる。
最後のセッションはそれぞれ元テレビ局社員だった3人のクリエイターが登壇。ネットで番組を配信する枠が無限に増え、制作者の舞台が放送枠ではなく彼らの企画になろうとしている。新しいエコノミーをクリエイターが自ら創る時代に、考え方をどう変えるべきかを語り合ってもらう。モデレーターは不肖、私自身が担当する。最後のセッションとして楽しく示唆に富む議論を進めたい。

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なおINTER BEE CONNECTEDでは幕張での会期終了後にもオンラインでアフターセッションをお届けする予定だ。詳細は追ってお伝えするので、お楽しみに。

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